《NZワーホリ》日本では珍しいキワノフルーツ パッキング&ピッキング体験談
ニュージーランド人でもあまり知らないキワノというフルーツ。今回は、ワーホリでキワノフルーツの仕事を約1ヵ月半したときの体験談を元に、キワノフルーツや仕事内容を紹介します!
キワノとは
ニュージーランドでは、”Kiwano”または”Horned melon( 角のあるメロン)”と呼ばれています。日本ではツノニガウリという名前がついています。
ツノニガウリはウリ科キュウリ属のつる植物。また、その果実のこと。ツノのあるウリ形の果実を食用とする。ツノメロンまたはキワノとも呼ばれる。ニガウリと呼ばれることのあるツルレイシ属のツルレイシとは別属に分類される。 アフリカ原産で、アメリカ合衆国のカリフォルニア州やニュージーランドで栽培されている。引用元; Wikipedia
私もこの仕事をするまで聞いたことも見たこともないフルーツでした。フラットでお世話になっていたキウイファミリーも知らず、仕事終わりにいくつか持ち帰ると子供達は興味津々。シーズンになればスーパーで普通に買うことができます。価格はだいたいひとつで$4〜$6くらい。
キワノの中身はジェリー状で緑の果肉と小さな白い種が入っていて、真っ黄色のキワノの外見からは想像できないとってもエキゾチックなフルーツです。
キワノの栄養素
気になるキワノの栄養素。
引用元; ENZED EXOTICS
上の表を見ると低カロリーで糖分が低く、カリウムとマグネシウムの値がほかの果物と比べると高いです。そのため高血圧や動脈硬化の予防、筋肉機能向上を助けたり、癌の発生を抑える作用があるとされています。
食べ頃や食べ方は?どんな味?
キワノの食べ頃は、理想は全体が綺麗な濃いオレンジ色のもの。または全体が薄いオレンジ色で棘の根元が濃くなっているもの、ちっちゃな丸いスポットのようなものが表面にできているもの。
キワノを食べる時は半分にカットして中身をスプーンですくってそのまま食べるのが一般的な食べ方です。味は酸っぱいと甘いの半々くらい。1番食べごろのキワノはパッションフルーツに近い味がします。でもほぼ味なし(笑)
おすすめの食べ方
そのままで食べ続けるのは限界があるので、働いていたあいだにいろいろな食べ方を試して見いだしたアレンジの仕方を紹介します。
- はちみつをかけて食べる
- ヨーグルトに混ぜる
- フローズンマルガリータでミキサーに一緒にかける
いろいろ試しましたが簡単にできて美味しくなるのはこの3つ。
キワノは美容にもいいとオーナーが言っていたのを思い出して、きゅうりのフェイスパックのようにキワノを薄く切ってフェイスパックにしてみましたが、果肉がジェリー状のため顔に乗せても全部流れ落ちてしまいただただ洋服が汚れるだけなのでおすすめしません。笑
パッキング編
パックハウスはちっちゃいこじんまりとした感じ。チームはマネージャー1人、ローディング2人、パッキング、シール貼り、パレット作業を7人での計10人。毎日の労働時間は8:30〜16:00の7.5h。基本土日休みで天候次第でたまに休みがずれたり、ファームジョブではよくあるやつです。
ちっちゃなパックハウスなので使う機械はキワノを流すためのブラシのついたローラーのみ。あとは全部手作業。
特殊な形をしていて棘があるため軍手をしながらの作業。キワノ同士がぶつかると棘が刺さってそこから果汁がでてきてしまい売り物にならなくなるため、箱詰めの際には十分注意しながら作業していました。
仕事内容
どんなフルーツでもパッキングの仕事を一度でもやったことのある人であればイメージしやすいと思いますが、ただひたすらレーンに流れてるキワノの中から自分の担当のサイズをピックアップして箱に詰めるだけ。ただキワノはそれぞれ完熟具合が表面の色で確認できるため、それぞれの色を分けて箱にパッキング。
柔らかすぎるものや穴が空いているものは取り除きます。キワノはとっても敏感で、箱の中にひとつでも傷んでいるものが入っていると同じ箱のほかのキワノも腐らせてしまうそう。箱がいっぱいになったらステッカーを貼ってパレットに積み上げていきます。
ピッキング編
私はパッカーとして働いていましたが、この年は雨が多くピッキング作業が思ったよりも捗らず。ピッキングチームがキワノを収穫できなければパッキングチームはパックするものがないため仕事がなくなります。
そこでオーナーから私たちパッキングチームにもピッキングを手伝ってほしい、とお願いされもちろん手伝うことに!私たちは2週間ピッキングチームと一緒に働きました。
ほかのフルーツではピッキングの場合、どれだけ収穫したかでお給料が変わることもありますが、キワノはキウイのように山のように収穫するものではないので時給制でした。
収穫方法
キワノはツルに花が咲いてその下に実ができます。実は葉っぱやツルの下に隠れていてその中をかきわけながら探します。
そして、茎と実が繋がっているところをピンチのようなものでカットして収穫します。できるだけ実がオレンジや黄色くなっているものを収穫し、緑色でも葉っぱのかかり具合で一部だけ色が変わっているものも先に収穫します。太陽に当たりすぎるとすぐに熟してしまい、そのままにしておくとダメになってしまいます。収穫の際にもパッキングのときと同様、収穫したキワノ同士がぶつからないようになっている箱にいれていきます。
キワノは実もトゲトゲですが、茎にも小さな棘があり、慣れるまでは腕がかゆくなったりしました。最初はその茎の棘を避けるため、また畑は虫が多いため長袖長ズボンでピッキングをしていましたが3日でギブアップ。朝7時から働いていても、日中はそれなりの日差しと暑さ。気づけばノースリーブにショートパンツでした。
最後に...
キワノのピッキングはずっと腰を下ろしたままの作業で大変でしたが、慣れてくると宝探しをしているような気持ちで一緒に働いている仲間たちと楽しみながら働いていました!
その年の天候に左右されますが、1月〜2月下旬までが収穫のシーズンとされています。Bay of Plentyでもし仕事を探していたり、キウイフルーツのパックハウスで働く前に興味があったらぜひコンタクトしてみてください ; )
ENZED EXOTICS >>> https://enzedexotics.com/seasonalwork/